五味・金融庁長官や水谷社長など5人も侍

 ミサワホームの不良債権処理は金融庁の問題の1つであった。竹中金融担当大臣は早くUFJ銀行の不良債権であるミサワホームを処理したかった。たまたまミサワホーム東京の社長は兄の竹中宣雄氏だった。兄をとおして三沢氏に接触して、奥田日本経団連会長への根回しをした。竹中大臣の下で仕えたのが五味廣文長官である。監査局長から長官になりUFJ銀行に対して,ミサワホームの産業再生機構入りを進めた。

 UFJ銀行の寺西頭取や沖原頭取が五味長官に会うと
「例の件はよろしく」
 と言うことで進められた。五味長官としては竹中大臣の意向を汲んで処理を進めた。財務省に詳しい官僚は今回のミサワ問題は五味長官が竹中大臣の意向を受けって処理した、と指摘している。忠実な侍であった。

 次ぎの侍はUFJ銀行の沖原隆宗頭取である。ミサワホームにゴルフ場や偽の絵画などを押しつけてきて不良債権を増やした。トヨタ自動車の販売店が始めたゴルフ場なども押しつけられて不良債権になっている。UFJ銀行はミサワホームに2回にわたって1700億円の金を支援しているが、ほぼ同額の不良債権を押しつけられてもいる、と三沢氏は指摘している。

 次ぎの侍はミサワホームの水谷和生社長である。水谷氏は04年11月から12月にかけて産業再生機構に入れるかどうか、の時に「再生機構に入れることはしない」と言ってきて土壇場で再生機構に入れた。最後の最後までしらを切って来た。「経営はしない」と言いながらこうした決断はした。
 中央青山監査法人の上野紘志理事長も侍の一人である。トヨタ自動車の買収に協力するために決算の下方修正を認めた。上野理事長もカネボウの問題などがあり、理事長を下りざるを得なかった。

 最後の侍は産業再生機構の齊藤惇社長である。斎藤社長は野村證券の出身である。ミサワホームの幹事証券でもあるので親しく付き合ってきた。斎藤社長には4回ほど文句を言った。ミサワホームの資産監査(デューディィジェンス)が十分に行なわれないのに再生機構に入れるのはおかしいと言った。これに対して、銀行を通しての資産監査はありえるのでおかしくない、と答えている。

 以上の7人がミサワホームをトヨタ自動車に買収させるのに協力した侍である。
 
 
 

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