竹中経済財政金融担当相を東京地検に告訴

 夏の暑さが残る05年8月23日に三沢千代治氏は東京地検に対して竹中平蔵・経済財政金融担当相(現在は総務相)を公務員職権乱用罪の疑いで告訴した。現職の大臣がこうした罪で告訴されるのは珍しい。この告訴状によると竹中大臣は金融担当相の立場にありながら、兄の宣雄氏(東京ミサワホーム社長)と組んでミサワホームをトヨタ自動車に売り込もうとした疑いが持たれている。

 既にこのシリーズの5回目の「竹中平蔵・経済財政金融担当相からの電話」で書いたが、03年10月14日に三沢氏は経団連会館に奥田・日本経団連会長を訪ねた。この会談は経済財政諮問会議で竹中大臣と親しい奥田会長と組んでセットした。これに竹中大臣の兄の宣雄氏が絡んでいる。奥田会長はなんとかミサワホームをトヨタホームと合併させたいという野望を持っていた。親分の豊田章一郎・トヨタ自動車名誉会長が事実上始めた住宅を強くするためである。

 一方、竹中大臣としては、メガバンクのUFJ銀行をどこかに合併させてメガバンクは3つにしたいという野望を持っていた。そのためにはUFJ銀行の不良債権の一つであるミサワホームをトヨタ自動車が引きうけてくれれば好都合である。

 三沢氏に前日の13日に竹中大臣から電話があり
 「明日は奥田さんと会ってくださいよ。私は職務上行けませんがよろしく」
 と言われた。

 こうした状況を踏まえて三沢氏は告訴に踏み切った。しかし、現職の大臣についてこうした職務権限違反で調べることは難しいようである。三沢氏も
 「そんなに簡単に着手してくれるとは思わないが大臣として、こうしたことをするのはおかしいということでやった。竹中大臣については、財務省からトヨタ自動車の渉外部長になった岸本周平氏が竹中大臣の参院戦の時の応援のことも問題がある」と言っている。

 東京地検としてこの問題をどのように扱うかが注目される。竹中大臣が応援したホリエモンこと堀江貴文が証券取引法などの違反で逮捕、起訴されていることを見るとこの告訴もほっとくわけにはいかないだろう。

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