ミサワの技術をトヨタが欲しがった

 三沢千代治氏は住宅事業で必要なことは技術を磨くことであるというのが信念であった。そのためにミサワホーム総合研究所(資本金10億円)を作り、いろいろな研究をしてきた。この研究所は高井戸にあり私もこの所長に会っていろいろな記事を書いたことがある。北海道の寒いところでの住宅でも問題から暑い沖縄での暑さ対策など実務的な研究を続けている。

 また、めざしを食べているということで有名になった経団連(現日本経団連)の土光敏夫会長は70年に三沢氏に「日本は独自の技術と独自の資源を持たなくては戦争になってしまう」と話した。三沢氏はこの話に感激してセラミック住宅を開発した。この原料は日本のどこにもあるケイシャである。この開発のきっかけは国家プロジェクトの「ハウス55」に参加したことである。ミサワホームはこの素材を使って耐水性、断熱性、強度、内外健材の役割りをする材料の研究を続けている。

 ミサワホームはグッドデザイン賞を16年間連続して受賞しておりGマークの数は16年連続している。この数は業界全体の数と同じである。ベンツC型、キヤノンIXYとミサワホームの「蔵のある家」がグッドデザイングランプリンで争ってミサワホームの「蔵のある家」が受賞した。

 ミサワホームは工場の生産性を上げるためにトヨタ自動車の生産の神様といわれる大野耐一・副社長(故人)の指導をユニチャーム、すかいらーく、亜細亜証券印刷などの会社と受けた。15年間で生産性は10倍、在庫は100分の1に減った。こうした生産性の高い工場は10工場、直営工場は「ミサワホームテクノ」になっている。トヨタ自動車がミサワホームを買収したのはこうした生産性が高いという点に目をつけたのではないか、という見方がある。

このほか、ミサワホームには商標登録の数が4万件と業界で断然多く、この他特許や実用診断なども他社に比べて多い。こうしたミサワホームの技術力にもトヨタ自動車は目をつけた。しかし、産業再生機構はこうした商標等知的財産権にについてゼロと評価している。


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