竹中平蔵・経済財政金融担当相からの電話

東海銀行からのトヨタ自動車の買収話はしばらくなかった。97年の北海道拓殖銀行や山一證券の経営破たんで銀行は公的資金導入され経営が大変になった。特に東海銀行と三和銀行が一諸になったUFJ銀行は不良債権を抱えて存立できるかどうかの瀬戸際であった。竹中金融担当相にとってUFJ銀行の不良債権処理を早く進めたかった。スーパーのダイエーやミサワホーム、大京などの処理がマスコミなどで問題になっていた。

 こうした中で03年10月14日に竹中金融担当相の口利きで経団連会館の奥田会長の部屋で会うことになった。ミサワホームの子会社ミサワホーム東京の社長は竹中大臣の実兄の竹中宣雄氏であった。竹中宣雄氏がやってきて奥田会長に会って欲しいと言った。三沢さんは合併の話だろうと思ったが、断る理由もないの会うことにした。竹中宣雄氏がセットした。竹中大臣からは前日の13日に
 「明日は奥田さんと会ってくださいよ。私は職務上いけませんがよろしく」
 という電話が入った。

 三沢さんは千代田区大手町にある経団連会館に奥田会長を訪ねた。会長室の前の客待ちの小さな部屋で話し合った。トヨタ自動車がミサワホームに人と金を出して吸収するという話であった。三沢さんはどうして奥田会長がトヨタ自動車の話なのに経団連会館に呼ぶのか、おかしいと思った。トヨタ自動車の会長室で話すのが筋であると考えたが、忙しい奥田氏なので仕方がないと思った。

 奥田氏は豊田章一郎・名誉会長が始めた住宅事業がうまくいっていないので、何とか形を作りたい、という気持ちから三沢さんに協力を求めてきたと判断していた。出来ることは協力する気持ちであった。話が始まった。 

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